三隅勝栄堂について
三隅勝栄堂の歩み
三隅勝栄堂は、文久元年(1861年)に三隅亀槌が創業しました。今年で146年目になります。
1861年に創業した当時は、餅や赤飯、団子を作っておりました。それからまもなくして藩庁が萩から山口に移され、明治維新が起こり、山口が再び町として栄えるようになって行きました。富国強兵の世の中にあわせたのか、この時期に屋号を三隅勝栄堂としました。
明治期に入り、鎖国が終わると砂糖が外国からたくさん輸入されるようになり、今まで黒糖あるいは和三盆糖しかなかった菓子作りに、上白糖が使われるようになりました。この時代、三隅勝栄堂では、上白糖を使った外郎を考案し、白外郎と命名し登録商標をとりました。
戦後のもののない時代にも三隅勝栄堂では、進駐軍より砂糖を手に入れ、菓子作りを続けてきました。
明治から昭和にかけて、三隅勝栄堂では、紅白・青白まんじゅう、カステラなど、慶弔用の引き出物を中心に製造販売を続けて参りました。しかし、結婚式などの行事の縮小化の傾向から、注文販売中心の営業から、店頭販売中心の営業へとシフトして現在に至っております。
お客様に必要なもの
私たちは、お客様の生活を彩るための和菓子作りを生業とさせていただいております。和菓子は、生きていくために絶対に必要なものではありません。どちらかというと、余裕がないと購入もできません。つまり、和菓子とは食べなくてもいいものなのです。
ですが、こうしてお客様は私たちが作った和菓子を買ってくださいます。お客様は何のために和菓子を買われるのでしょうか? 先様に贈って喜ばれるためでしょうか? あるいはご自分が買われて、ご自分でお召し上がりになるためでしょうか? では、なぜお召し上がりになるかというと、お客様の心が喜ばれるためではないでしょうか。
和菓子は、その色・形・味・香り・感触を楽しみながら味わうものです。ですから、私たち和菓子屋は、お客様が心から満足されるものをご提供させていただかないといけません。なぜなら、和菓子は心の栄養源だから。




